トライ式高等学院オフィシャルブログ
東京 北千住校ブログ記事
2025年4月9日
北千住校ブログ
みなさんこんにちは!
通信式高校サポート校のトライ式高校学院北千住キャンパス
講師の吉村です
この度は、また本の紹介です
タイトルは『サピエンス全史』(2011年ヘブライ語版初版、2016年日本語版)
著者はユヴァル・ノア・ハラリ氏、イスラエル・ヘブライ大学歴史学者。ホモ・サピエンスすなわち私たちの石器時代から21世紀までの歴史です。
何が面白いの、ですか?
上下二巻の大作をまとめる能力がないのですが、少なくとも私は自分が「当たり前」と思っていたことがひっくり返ることばかりで、その度に新しい世界が拓ける気持ちになりました
ですから高校生のみなさんがガツーンという知的刺激を受けて、どんどん新しい夢や目標を育てる糧にしてほしいのです
著者は、紀元前7万年(!)からのサピエンスの歴史を4つの「革命」で語ります
第二部 農業革命 B.C.10000 農業の発明
第三部 人類の統合 B.C.34 すでに「グローバル化」が開始
第四部 科学革命 A.D.1543 客観的科学の出現
以下、私が影響を受けた部分を紹介しますと…
認知革命では、「純粋に想像の中に存在するものを信じる」能力こそ、あらゆる地上の生き物のなかでサピエンスにしかない能力であり、それこそが他の人類種(!)や巨大生物を絶滅させ神や宗教や「国家」や法や「人権」、そして貨幣を産み出したとしています。
「今ここに無いもの」を描き、語り、共有することができるのはサピエンスだけ。
「虚構認知能力」「想像力」は文明の源なのです!大いに妄想し夢を語りましょう!
ただしその反面、「差別」や「偏見」の源も想像力の産物であることを忘れず…
農業革命では「農業」の発明を通じて人口は増え、小麦や牛などの家畜も増加したけれど、個々の人間の生活は悪化した(!)と述べています。狩猟・採集
の時代は個々人が気ままに、必要に応じて多種多様な果実や動物から栄養を得ていたのに、「小麦(作物)の奴隷
」になり、小麦の必要のために労働を強制され、日常生活も栄養も単調になったというのです。「未来の心配」は農業から始まった・・・農業革命は罠?
これも私には「目からうろこ」の観点でした。
人類の統合、ではサピエンスが様々な「共同体」
「国家」
「帝国」
を築いてきながら、その多様性・数を絶えず減らし、資本主義社会
に至ってまさに『ひとつのグローバル帝国』
になったと言います。貨幣が全サピエンスを結びつけた理由が生き生き語られます。
科学革命では、「私たちは全て知っている」という宗教
から「私たちは何も知らない」という科学
への移行が語られています。「昔は良かった。これからどんどん悪くなる」と爺さんは言いますが、それは近代科学以前の全サピエンスの常識だったのです。近代科学は自らが誤る
可能性を認めながら、「未来は良くなりうる」
という新しい観点を与えたと言うのです!
まだまだ知的な冒険は続きますが、それはぜひ本編を読んでください!
勉強にアルバイトに忙しく、未来にも不安を抱えやすい「青春真っただ中」のみなさんこそ、『大きな視野』
で世界を見て欲しいです!
では、よい旅を
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