単位制高校とは?学年制高校との違い
高卒資格を取るためには、「単位制」と「学年制」という2種類の単位取得方法があります。この2つのシステムの違いについて解説します。
一般的な全日制高校(昼間に通う高校)や定時制高校(夜間に通う高校)は、「学年制」という制度で運営されています。これは、1年という区切りの中で取るべき「単位数」が決まっている制度です。この期間内に各学校が定めた「取らなければならない単位数」を満たさなかった場合、留年してしまう仕組みです。たとえば、運動が苦手で体育だけ休み続けていたとします。他の科目は問題なくクリアできていても、体育の単位が取れないために留年が決まってしまいます。これが、1学年のトータル単位数で判断する「学年制」です。学年制の場合、留年するともう一度すべての科目を取り直さなければなりません。
一方、「1学年のトータル単位数」に縛られずに、「科目ごとの単位数」をベースに単位を取得していく仕組みを「単位制」と言います。先ほどの例の場合でも、科目ごとを基準にしているため、単位制では体育以外の単位は取得できたことになります。通信制高校の多くは、この「単位制」を採用しています。
単位制高校の特長
自分の興味・関心に合わせた勉強ができる
単位制の場合、自分の趣味・関心に合わせて履修科目を決めることができます。たとえば、理数科目が好きで将来的にはエンジニアになりたいという生徒は、数学・理科に重点をおいて履修登録をし、社会など暗記系科目を減らすことも可能です。
一方で、計算よりも本を読むことが好きで、文章を書くことを生業にしたいと思っているような生徒は、今後も高校数学を使う可能性が低いため、数学Ⅱ・B・Ⅲなどの理数科目に比重を置かない履修方法も可能です。このように、自分の興味・関心や将来の方向性に合わせて勉強する環境を整えられるのが単位制の特徴です。
自分のペースで勉強ができる
単位制高校の場合、学年制とは違って科目ベースで履修を行っていくため、月曜日〜金曜日の朝から夕方まで授業で埋まることはありません。得意な科目は早い段階で履修し、苦手な科目は後で履修するなど、履修科目が決められている学年制ではできないようなペース配分で受講が可能です。さらに、学年制では中間・期末テストのような「定期考査」がありますが、単位制高校の場合は単位認定試験で認定か不認定かが決まるため、テスト勉強に追われることは無くなります。
学業以外のやりたいことにも時間を使える
単位制高校の最大の特徴は、学年制とは違い、時間的な余裕が生まれることにあります。このメリットを利用し、さまざまな活動を行うことができます。スポーツ選手や芸能活動をされている方の利用はもちろん、高校生で起業する方、絵や音楽・小説・映像などの創作活動を行う方、資格取得に励む方、海外で活動する方、eスポーツの練習に勤しむ方など、この時間を有効活用し始めている高校生は年々増えています。
単位制高校では留年しない?
学年制では、その学年で必要な単位が取れない場合、「留年」してしまいます。ところが単位制高校の場合、「学年」の縛りが弱いため進級はできます。では、そのまま単位が取れない状態で進級しても問題ないのでしょうか。答えはNoです。
単位制高校は学年の縛りこそ弱いですが、各学校には卒業するために必要な単位数が設定されています。文部科学省が設定している高校卒業に必要な最低限度の単位数は74単位です。学年が上がっても、各校が定める卒業要件がクリアできなければ、もちろん卒業はできません。そのため、後回しにせず、年度ごとに自分で決めた単位数をコツコツ貯めておくことが重要です。
トライなら単位制で高校卒業ができる
トライ式高等学院は通信制高校のサポート校ですが、提携先の通信制高校と連携することで、所属した通信制高校の卒業資格を得ることができます。そして提携している通信制高校は、すべて単位制高校です。トライ式高等学院では、単位制高校の持つメリットを最大限に生かし、お預かりする生徒に最も適したカリキュラムをオーダーメイドで作成します。
まずは生徒の状況に合わせて「履修科目の選定」を行います。どの年次にやるのがふさわしいのか、本当に履修が必要な科目なのか、一人ひとりの生徒に合わせて決めていきます。トライ式高等学院に入学してくる生徒には、次のようなタイプがいます。
- 大学受験をしたいと思っている生徒
- 個別対応を求める生徒(学習状況のさかのぼりが必要、病気などで対応が必要)
- やりたいことに思いっきり時間を使いたい生徒
大学受験を目指す生徒は、空いている時間を有効に利用して合格に向けた勉強を進めます。個別対応を求める生徒は、得意科目はどんどん進め、苦手科目は中学校や小学校の範囲からゆっくり学び直します。やりたいことに時間を使いたい生徒は、アプリ開発や海外留学、ピアノのレッスン、プロの声優による演技指導など、自分の将来のために時間を使っています。一人ひとりに最適な学習プランを立て、高校卒業だけでなく、その先で活躍できる人材の育成を目指しています。














