私は中学生の頃、いじめを経験しました。そのことがきっかけで中学生1年生の途中から卒業するまでの約2年半もの間不登校を経験し、人と話すことに抵抗を感じるようになりました。不登校の期間は、多くの時間を自室で過ごしており、毎日テレビゲームや映画鑑賞をする怠惰な生活となっていました。高校受験の際には当初は全日制に行こうと考えており、全日制の高校の入学試験にチャレンジをしたのですが、入学試験という集団で受ける試験を通して、集団の空間の中に混ざるということ自体が苦手だと気づきました。そのことから授業の形式が集団授業ではなく、マンツーマン授業であるトライ式高等学院に入学することになりました。しかし、入学してからも人と話すことに抵抗を感じていたため1年間は学校行事への参加はまったくなく、授業のみ受けて帰るというただ単に単位のみを取得することを目的にした学校生活を送っていました。ところが、2年生の秋ごろ、新しく入って来られたスタッフの方から「チームプレゼン大会に出よう!」と積極的に何度も誘われました。始めはかなり嫌々ながら参加していましたが、参加していくうちに友達が出来て、友達と一緒に一つのものを作っていく面白さに魅了されていきました。最終的に準備をしだすタイミングが遅かったこともあり、完成度の高い発表とはならなかったのですが、その頃には友達に会うためにキャンパスへ登校する日というものが出来てきて、学校生活がとても充実していったのを覚えています。また、そのときに出来た友人が大学を目指しており、一緒に自然と勉強する時間も増える中で可能性があるなら自分も大学に行ってみたいと思うようになっていきました。ただ、何のために大学へ行くのか?将来何をしたいのか?という部分が決まっていなく、ただ単に大学に行きたいという気持ちだけあったので、3年生の5月にあった推薦対策合宿では「志望理由書」がなかなか完成せず、完成出来ない自分に苛立ちもあり合宿自体がとてもつらいものになりました。そのつらかったトラウマがあったことで、8月にも面接対策をしていく推薦対策合宿へ行く予定でしたが、どうしても行きたくなく合宿をキャンセルさせてもらいました。ただ、先生方が何故合宿へ行くべきか説き、熱心に誘ってくれたことでかなり嫌な気持ちもありましたが、先生の言葉を信じて再度別日程での参加を申込ました。合宿に行ってみた結果、合宿の先生のサポートもあったことで「建築」というやりたいことが見つかり、面接の練習もうまくいくことが出来て、前回の合宿のリベンジを果たすことが出来ました。その後もキャンパスの先生方が面接練習を何度もしてくれたことで志望する大学へ推薦での合格を勝ち取ることが出来ました。これからの人生で、もちろんチャレンジしてみてうまくいかないこともあると思いますが、チャレンジしてみて得ることが出来るものの大きさを学んだため、これからもどんどんチャレンジしていきます。また、後輩や周りの人へこれまでの経験を話すことや、そっと背中を押すことでちょっと頑張ってチャレンジしてみようと思う人を増やしていこうと思います。