トライ式高等学院オフィシャルブログ
宮城 仙台校ブログ記事
2015年12月25日
仙台校ブログ
みなさん、メリークリスマス!!
今回は年末を目前にして、素晴らしいクリスマスプレゼントをいただきました。
8月に生徒インンタビュー(→在校生へインタビュー!!)で登場してくれた、菅野有由未さんです。
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■ 大学合格おめでとうございます。どこの大学に合格したのですか?
ありがとうございます。
東海大学、文学部、文芸創作学科に合格しました。
■ なぜ、そこを選んだのですか?
編集者になりたくて、1番良いと思ったところだからです。
■ なぜ、1番だと?
編集や出版という授業もあり、他にも、演劇とか俳句とか、いろんな分野の授業が文学部でできるんですね。そうすると、編集するにあたって、ひとつのこと、主観的じゃなくって、いろんな分野から、客観的にみえるようになると思ったからです。
■ 今回は、公募推薦で合格されましたが、それに対して、どのような対策をしたのですか?
小論文対策を、みっちり。あと面接は時間をもらって、けっこう遅くまで付き合ってもらって、対策をしました。
■ それに対して、トライ式の対応はどうでしたか?
授業時間外でも、質問したら丁寧にちゃんと解説付きで教えてくれるし、面接はさっき言ったように、時間外でもやってくれました。
■ 合格発表をみたときは、どうでしたか?
いやー、泣きました。お母さんのところに行くちょっと前に合格通知を見て、お母さんのところに行った時点で泣き出して、、絶対落ちたって思われてたらしいんですよ、それで。急に泣いて来たんで。「落ちたの?」って聞かれたんですけど、「合格したの」って言ったら、お母さんも仕事中なのに、泣きながら仕事に戻っていったっていう。
■ 確かに、泣くほど嬉しいよね。いま、どうですか気持ちは?
もう合格の余韻は消えまして、資格だったり、教習所だったり、忙しさは変わらずに。
■ 相変わらず充実しているということですね。今の目標は何ですか?
赤本は買ってあるので、それで苦手な教科(英語)も、合格点以上は取れるようにはなりたいなということで、その前に今、英検を。
■ 素晴らしい心掛けだね。大学に入ってからの抱負は?
んーなんだろうなー。まぁ時間が、自分の、やれることが、いきなり増えるわけじゃないですか、一人暮らしになるし。まぁその時間を、無駄なことではなく、なるべく色んなことに使いたいですね。勉強だけじゃなくて、できたら留学とかもしてみたいなってのもありますし、色んなところに行きたいです。
■ わかりました。では、後輩へのメッセージ、もしくは昔の自分へのエールをお願いします。
昔の自分に対してだったら、ちゃんと勉強しろの一言ですね。じゃなかったら、あんなに苦労せずに、迷ったりしないから、勉強しておいて損はないよと。
■ 受験をするのであれば、間違いはない一言だね。では、最後に、トライ式に向けて一言、お願いします。
面談や個人的な相談もしかり、時間面とかも相談に乗ってもらったこともあるので、全員の先生「本当にありがとうございます」の一言です。
■ 本当にね、色んな先生と関わってきて、フルコースでしたね。これから寒くなるけど、身体に気を付けて、頑張ってください。ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。
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本当に、素晴らしいプレゼント、1年を通して、もらってばかりですね。
今日はクリスマスということで、たまには、こちらからもお返しをいたしましょう。教育の場らしく、知識というギフト、旬な豆知識をプレゼント。仙台校では、生徒の声を受けて誕生した「英会話教室」を、今年の10月から続けているのですが、そこで触れた話からの、1コマ。
クリスマスの時期は街中でもう毎日耳にしますね。マライア・キャリーで「恋人達のクリスマス」
原題は、“All I Want For Christmas Is You”
直訳すると「私がクリスマスに欲しい全ては貴方」という意味です。
この曲の中で、こう歌われている部分があります。
私は(欲しいもの)リストを作らないし北極の聖ニコラウス(サンタサンタクロースの起源とされる子供の守護聖人)にも送らない。魔法のトナカイのクリックを聞くために起きていることだって、私はもうしない。
この曲の歌詞を訳していくときに、おそらく一番難しく引っ掛かる、この一節。
「魔法のトナカイのクリック」って何ぞや?そう思ったであろう多くの人のモヤモヤを解消しましょう。
魔法のトナカイというのは、空を飛ぶことから連想できますが、クリックがどうしてもわからないですね。その前に、hear(聞く・聞こえる)という語があることから、クリック“音”なのではないかという推測はできますが、それがなにを意味しているのか、はたまた比喩しているのか。そりを引いているトナカイがよく首につけている、あのベルが鳴る音ですかね。しかし、クリック音と表現するには、ちょっと程遠過ぎるし、わざわざクリックなんて無機質なイメージの単語を持ってくるなんて。。
と、一通り悩んだら、調べましょう。
Wikipedia > Reindeer > Biology and behavior > Physical characteristics の欄に、こんな一文を発見。
The knees of many species of reindeer are adapted to produce a clicking sound as they walk.
トナカイの多くの種のひざは、歩く際にクリック音を生み出すのに適合している。
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本当にクリック音してたんかい。そう言いたくなるところですが、もう少し追ってみましょう。
PMCにおいて、Jakob Bro-Jørgensen と Torben Dabelsteen は、「ひざクリック音の優勢な頻度は正直に、戦闘能力の主要な決定要素である体の大きさをさし示している」と述べています。さらにその末文では、このように締めくくられています。
加えて、信用できる程に体の大きさをさし示す、その奇妙なひざクリック音のめざましい価値は、ほ乳類において、声ではない音のコミュニケーションを通して、どのように情報交換がされるであろうかという非常に面白い例を提供している。
The dominant frequency of the knee-clicking sound honestly indicated body size, a main determinant of fighting ability. […] In addition, the signal value of the peculiar knee-clicking sound, which reliably indicates body size, provides an intriguing example of how information may be transferred through non-vocal acoustic communication in mammals (Jakob Bro-Jørgensen and Torben Dabelsteen).
ちなみに、PMCとは、アメリカのNIH(国立衛生研究所)のNLM(国立医学図書館)における、生物医学・生命科学ジャーナル文献の無料全文アーカイブです。
PubMed Central® (PMC) is a free full-text archive of biomedical and life sciences journal literature at the U.S. National Institutes of Health’s National Library of Medicine (NIH/NLM) (NCBI).
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なにはともあれ、トナカイのひざからは本当にクリックのような音がしていたということ。そして、それは純粋に体の大きさ、イコール戦闘能力を示すものでもあり、ほ乳類が声以外の音でコミュニケーションをとっているという貴重な例になり得るものだった、ということですね。へ〜。
最後に、マライアが聞くのを断念したというあの、 knee-clicking sound 「ひざクリック音」
気になりますよね。そんな人は、下のリンクから音声をダウンロードして聞くことができます。
Knee-clicks from a walking eland bull (“Knee-clicks and visual traits indicate fighting ability in eland antelopes: multiple messages and back-up signals”).
>> Click Here to Listen to Clicking Sound!! – クリック音を聞くためにココをクリック!! <<
※一部のデバイスでは再生できないことがあります。どうしてもという人は、パソコンでトライするのがオススメです。
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ちょっと長くなってしまいましたね。以上、仙台キャンパスからのクリスマスギフトでした。
ところで、英語では「すぐれた才能のある人」を、“Gifted”といいます。gift(贈る・才能を授ける)という単語の過去分詞で受け身のニュアンスが付き、「才能を授けられた」となるのですね。by、誰によってかというところは、人によって、神、親、先生、捉え方は様々でしょうが、素敵な表現です。
豆ですが、今日の知識というギフトも、みなさんの才能を開花させる、そんないずれ花咲く豆であれば幸いです。
では、みなさん、よいお年を (^0^)/