澤井史帆さん

人は必ず変われる

澤井史帆さん十文字学園女子大学 教育人文学部心理学科

進学校だった前籍校で勉強に挫折したため、トライ式高等学院に転校してきました。その当時は心も不安定になり、勉強したくてもできませんでした。朝起きられないので授業についていけなくなってきて、保健室登校が増えました。そこには信頼できる養護教諭の先生がいらっしゃり、自分の意志に関係なく流れる涙や、冷たく強張る指の理由を教えてくれました。自分の体が思うようにコントロールできないことが怖くてたまらなかったのですが、先生が医学的にアプローチしてくださることで気持ちがほんの少し、楽になりました。3年生になるタイミングでトライ式高等学院に転校先を決めたのは、キャンパス長の篠田さんに面談で優しく和やかに接してもらったことがきっかけでした。「こんな子が通ってきている」という話をしてもらうことにより、具体的に学校生活が想像できたのもよかったです。すぐに転校を決めて、英語と国語を中村先生に担当してもらい授業が始まりました。最初はやる気がおきず先生に申し訳ないと思うこともありましたが、先生は「ゆっくりでいい」と言ってくれて、自分のペースを取り戻すことができました。同時に、勉強することがもともととても好きだったことを思い出しました。
自分のペースを取り戻すことが早くできたことが、受験をクリアできた最大の勝因だったのかもしれない、と考えています。私は心と体がとても密接に関係していることを身をもって体験したので、心理学から体のことを学んでいく十文字学園女子大学教育人文学部心理学科にどうしても合格したいと思っていました。他の学校は考えていませんでした。4月には小論文の対策講座を受けることができ、小論文、プレゼンテーション、面接といったたくさんの課題もじっくりと時間をかけて取り組むことができました。前籍校でお世話になった養護の先生のようになりたいという強い気持ちでぶれることなく第一志望に挑戦しました。受かったときは自信がなかったので、とても嬉しかったです。前籍校で内申点が低く、私が挑戦できる推薦は1回きりだったので、緊張も大きかったです。面接練習のとき、改善点だけでなく良いところもたくさん言ってもらえたり、自分の性格や考え方の特徴を把握してもらったり、ひとりじゃないと実感できたことがよかったのだと思います。また、家族とこれまでよりもたくさん話をするようになったのもトライに入ってからの変化です。
トライでは「自分はひとりじゃない」ということを知ることができ、精神的にも強くなったと思います。これからは大学で勉強を頑張るとともに、養護教諭として生徒を支えられるように精神的にも強くなっていくつもりです。そのために学校を卒業しても学ぶことをやめず、様々な情報を収集し、視野を広げたいです。後輩のみなさん、苦しかったり、辛かったり、いろいろなことがあると思います。しかし、あなたは決して一人ではないし、多くの人たちがトライでは支えてくれます。夢がある人もない人も、自分の力を信じて頑張ってください。応援しています。
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