全日制の高校に入学したときは、キラキラとした高校生活を夢見て希望に燃えていました。しかし吃音症のため、人とコミュニケーションをとることが苦手な僕は、頑張っても上手に話せずに疲れてしまいました。理想とする自分になれずに気持ちが暗くなり2ヶ月でトライ式高等学院とは別の通信制高校への転校を決意しました。そこでは高校の単位をとるための集団授業や友人と楽しむためのイベントがあり、楽しく過ごすことができました。しかし大学受験を決意したとき、このままでは希望の大学へ進学することは難しいということに気づき、トライ式高等学院への転校を決めました。トライでは2つの点で自分自身がとても成長したと感じています。1つめは吃音症によるコミュニケーションの苦手が軽減したことです。トライに入学して1年くらいはあまり友人もできず周りの人と話せずにいました。ある日昼食時に友人が「口下手なのはわかっていたけど、全然気にしていなかったよ」と言ってくれたことで、とても気持ちが楽になりました。それからは進んで人と話をして、吃音が出ても少しずつ自分の思っていることを伝えられるようになりました。そのことが僕の人生を大きく変えました。吃音症をカミングアウトして周りの人に理解してもらえたことで、僕が高校進学したときに思い描いていた「キラキラした高校生活」を手に入れたのです!2つめは第一志望の名城大学理工学部建築学科の一般入試合格できたことです。トライでは数学と物理と英語のマンツーマン授業を受けました。先生方は僕の質問には何でも答えてくれ、解説に載っていない細かい説明をしてくれたおかげで、勉強のやる気が持続できました。また、数々の温かい励ましの言葉をいただき、勉強面で自身の成長を感じ、自信を持つことができるようになりました。このような恵まれた環境下で「志望大学に絶対に行く」という目標を最後まであきらめなかったことが、合格に繋がったと思っています。これからは建築を学び、お客様に喜んでいただけるような住宅設計ができるよう、励んでいきたいと思っています。今何かに悩んでいる皆さん、高校生活が終わった後も長く続く人生の中できっと誰もが多くの困難に出会うと思いますが、今直面している問題を避けずに乗り越える習慣をつけておくと、将来、楽な気持ちで楽しい生活を送れるようになるかもしれません。